30代~40代の平均採卵個数はいくつ?KLCで初めての採卵【後編】

いよいよ、はじめての採卵が始まります。
採卵前の準備や流れは『30代~40代の平均採卵個数はいくつ?KLCで初めての採卵【前編】』をご覧ください。
2018年3月30日(D11:生理から11日目) 採卵日
9:45 いよいよ採卵
採卵室の自動ドアが開き、前の方が出てきました。
しばらくすると再度ドアが開き、名前を呼ばれるので中に入ります。
ピンクのスリッパを脱ぎ、すぐ体重を測ったあと緑のサンダルに履き替えます。
看護師さんと名前・生年月日を確認したのち静脈認証をして、そのまま真っ直ぐ進むと、薄暗い中に手術台が見えました。
ドラマで見る光景そのままで凄く怖くなってきました…。
先生の脇には採卵で使うと思われるよく分からない金属の器具が沢山置かれていましたが、見ないように意識しながら手術台へ。
数人の看護師さんが私の行動を指示します。
「そのまま前に進んで台に登って体をこちらに向けて下さい」
「着衣を腰まで上げて座って下さい」
「スリッパを脱いで足をのせて下さい」
あれよあれよと言う間に足をベルトで固定され、
「お尻をもっと下に下げて!」
と言われたあと、先生が処置に入ります。
まず消毒。
これが結構痛いと経験者の方から耳にしていたので、なるべく力まないように意識しました。
そのおかげか、思ったより耐えられるくらいで安心しました。
さて、ここから第1関門です。
この段階で排卵してしまっていて、採卵できなかった。という方もいるらしく、
『お願い居てネ!!!』
と祈りました。
しばらくすると、看護師さんに右のモニターを見て下さいと言われ、黒く写し出された卵胞が見えました。
『どれ?どれ?卵胞いくつあるかな?』
なんて思っていると…お腹にチクッと鈍痛が走り、針が刺さったのを実感しました。
同時にモニターの中では、私の卵胞に針が刺さり、吸い取られていく様子が確認できます。
「ピコーン! ピコーン!」
と音が鳴りながら卵胞が小さくなっていきます。
この時、生理痛のような重い痛みをズーンと感じました。
私の場合、左右に1つずつ卵胞が育っていたので、反対側も同じような処置をされました。
最後にガーゼをググッと入れられて終了です。
9:50 採卵直後
採卵自体はものの5分程度で済み、そそくさとベッドに戻ります。
ここで第2関門です。
モニターでも採卵できたように見えても、実際には卵子が見当たらない「空胞」という状態の場合があるので安心できません。
しばらくすると、お告げを伝えに看護師さん登場。
採卵数が記載された紙と抗生剤(フロモックス)を受け取ります。
待ちかねた結果は …採卵数2個
ホッとしました!
渡された紙には、採卵後の注意点(過ごし方)と受精確認の方法が記載されています。
ざっくりと以下のような内容です。
- 当日はシャワーのみ
- 運動を避けてゆっくりと行動
- 明日14時頃、8階培養室へ受精確認の電話
薬に関しては今日のお昼から1日3回食後に1錠飲むようにとの説明でした。
10:15 休憩後の確認
安静にしている時間は20分位でしょうか。看護師さんから声が掛かります。
「トイレでガーゼを抜いて、2枚であることを確認して下さい。
ティッシュで拭いてみて、出血の有無も確認したあと、近くにいる看護師に報告して下さい」
言われた通りにトイレでガーゼを抜きますが、この作業が結構嫌でした…。
ゆっくりソロソロと抜きますが、ガーゼが思いのほか長い!
50cmはあるなぁと感じます。トイレから出たあとに、出血が無かった事を看護師さんに報告します。
10:20 採卵終了
ベッドへ戻り、着替えを済ませます。
脱いだガウンとキャップは通路のゴミ箱へ入れ、ナースセンターにロッカーキーを返却して9階へ戻ります。
すぐに主人と合流しました。
採卵後の痛みを心配していましたが、少しお腹と腰が重い程度でした。
麻酔をかけての採卵を経験したことはありませんが、やはり無麻酔の方が採卵後の回復も早く、体への負担が軽いんだろうなと感じました。
11:10 採卵結果の詳細
モニターに番号が表示され、問診室1に入ると女性の培養士さんから説明を受けました。
「採卵した2個の卵子はいずれも成熟卵です。
今回は初めてなので、ふりかけと顕微にしましょう。」
「ふりかけ」とは、卵子に精子をふりかける自然に近い体外受精の方法。
「顕微」は卵子に精子を人工的に注入する顕微受精のことです。
受精卵にするためには、1つの方法でチャレンジするのではなく、相性の善し悪しを観察することも含め、それぞれ違う方法でアプローチするそうです。
また、精子についても検査データが書かれた紙を渡されて説明を受けます。
「運動率が少し低めですが、他の条件は満たしてますので問題ないでしょう。」
今日は不安の連続でしたが、1番安心できたのはこの時かなぁと思います。
このあとは医師との問診があるようで4階で待つように指示があります。
11:20 待機
4階に移動して待機します。
待ち時間が長いと、さっきまでは安心してたはずなのに、どうしても不安が勝ってしまう…。
もう変わりようがないのはわかってるけど…早く呼ばれて安心したい…(笑)
12:15 医師との問診
モニターに番号が表示されたので問診室Aに入ります。中国系の女医さんでした。まずクリアファイルを回収されます。
「明日、受精確認ができた場合、明後日内診で内膜チェックします。
8mm以上あれば新鮮胚移植が可能です。
kodamaさんは…6mmと薄めですね。2日間で厚くなればといったところでしょう。
もし移植しないのであれば凍結します。どうするか明後日までに結論を出しておいて下さい。」
これだけでは終わらず…
「風疹抗体の数値が高いですね。
再検査も可能ですが、結果は4日ほどかかります。
こちらについても再検査するかどうか考えておいて下さい。」
風疹抗体については予想外だったので、びっくりしました!
(後日談ですが、結局、再検査をして風疹抗体の結果は陰性でした。)
今日はこれで終了。
そのまま4階で会計待ちです。
12:45 会計
モニターに番号が表示されたので、IVF窓口にて恐怖の会計です。
まず40,000円を現金で支払います。
これは採卵時に使用する消耗品代でクレジットカード使用不可です。
そのまま隣の会計窓口3で残金の221,476円を支払います。
こちらはカード払い可能。ANAマイルを貯めているので、カード払いできるのは嬉しいです。
受付~会計までトータル4時間半の滞在となりました。
30代~40代の平均採卵個数との比較
はじめての採卵にチャレンジして、結果的に採卵できたのは2個でした。
調べたり、先生に話を聞いたりした私だけの統計では、
30~40歳代の平均的な採卵個数は5個以下です。
もちろん、使う薬やそれぞれの状況によってはコマゴマ変わってくるので、あくまで平均的なものです。
なので、5個の場合もあれば、0個の場合もありうるってことです。
ただ、たくさん採卵できたとしても、未成熟卵だったり、質の悪い卵子だったりでは、その後の受精率や着床率にも影響します。
その先にある妊娠継続率の低下につながる可能性さえあるので、良い結果を期待するのであれば量より質を求めた方がいい結果につながりやすいのかなと感じました。